六花亭の包装紙に坂本直行さんが描く山野草の中で、ずっと気になっていた植物が薄いブルーのエゾエンゴサク。初めて出会うことができ、感激です。大沼から駒ケ岳にかけての半日陰の森にひっそりと咲いています。白はキクザキイチゲ。
なんと美しいのでしょう。
誰にも見られることなく、静かに存在する美しさ。
この日はもうひとつラッキーがありました。
前日に行った「八郎沼」の散歩の方にカタクリ情報を訪ねると、匠の森で咲くけどもう遅いのでは、とのこと。でも、なんとなく「今!」と感じて行ってみました。
なんと道すがらもう、カタクリが満開!
行っても行ってもカタクリの花畑でした。
他にはシラネアオイなど。
(カタクリ)
一時しか地表に姿を現さない「スプリングフェメラル」と呼ばれるこれらの植物群は、見たいと思っていてもタイミングを逃すと影も形もなくなり、満開の桜以上に出会いの難しい花たち。
10年温めていた念願が一気に叶い、充実した旅となりました。住んでいないと良い時に行けないけれど、旅でないと敢えて行く機会が作れない、そんな「居住×旅の視点」で出会えるものが、私は大好きです。まだまだ知らない道南にワクワク。