大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

胚芽パン

f:id:nekohi3:20210717175327j:plain

f:id:nekohi3:20210717175335j:plain

f:id:nekohi3:20210717175343j:plain

しばらくお蔵入りになっていた「胚芽パン」がリニューアルして復活しました。
前より香ばしく、ふっくら食べやすくなっておすすめです!

f:id:nekohi3:20210717175416j:plain
f:id:nekohi3:20210717175354j:plain

通販の方は1本、店頭ではハーフでご用意しています。

f:id:nekohi3:20210707184603j:plain
クリームパンは明日が最終日。豆乳レモン仕立てのカスタードが爽やか☆彡



 

小さな革命

f:id:nekohi3:20210713211049j:plainf:id:nekohi3:20210713212339j:plain

4月から中学生になった息子1。家のリズムが整ったのはようやく最近。朝は早いし帰りが18時半になり、家に帰ってくればクタクタで、土日も部活だったりするので、家事も仕事も手を借りていた私たちはだいぶ困った。でもやりたいこと見つけたなら応援しないとね。代わりに、できることが増えてきた息子2の存在が頼もしかったり。

材料を揃えるのに1か月かかり、ようやくGWに着手して座礁した「ポンポン汽船」がとうとう完成。息子にも私にもほんの少しできたゆとりの証。蒸気船がどうして動くのか、聞いてもいまいちよくわからなかったのが、『工作大図鑑』(かざまりんぺい著、主婦の友社、2017)を見て自分にも作れる蒸気船がある!と知って大興奮したのは私が先だったが、心にしまっておく。

f:id:nekohi3:20210713211109j:plain

息子らも「面白そう!」と食いついたものの、直径4cmのアルミ缶のふたとか、40cmのアルミパイプとか、シンプルに見えた材料集めに意外と時間がかかり、ようやく揃って1日がかりでやってみよう!とやっと子どもと時間をとれたGW、「アルミパイプを単3電池にそわせてゆっくりコイル状に」が激ムズ。妙なひねりで折れる、つぶれる。

パイプを水が通り、蝋燭で熱される仕組みなので、一番肝心な部分。ホームセンターで買ってきてもらった1mのパイプがたちまち短くなっていく。ギリギリできたけど少し短い(これをAとする)。思い切ってネットで40cmのパイプを買ってみた。もっと加工しやすい丈夫なのがあるのではないかしら……開封。同じ素材(^_^;)

アルミパイプの曲げ方をネットで調べ、砂を入れて熱すると潰れずに曲がるとあったので、砂は用意できないから細い針金を入れてチャレンジしょう、と決める。そこからまた1か月。数日前、新生活に体も慣れ、中体連も中間テストも終えた息子1が「ポンポン汽船作る」と言い出したので、今しかない!とのっかる。

担当を手分けして、私は難関のアルミパイプ曲げ。コイル4巻作る。3巻目までわりとうまくいった……のに最後の最後でぽきっといってしまった。かろうじてつながっているけども。ショックに浸る間もなく、船体を担当していた息子1、千枚通しが指に刺さって負傷(^_^;)

どうしても完成させたいので、夕飯後、ひとまずやや寸足らずのAで仕上げてみる。上の写真がAを使った完成品。夜も遅いので、試運転は翌日に持ち越し。

翌日、押し気味の夕飯をもう少し後にずらし、蝋燭に火をともして息子2がそっと湯舟に置くと、意外と手に入りづらかった今時珍しい形のイワシ煮の缶詰がすーっと走り始めた。👏👏👏一斉に拍手がわいた。おぉ! ただ、やっぱり寸足らずなので勢いが少し弱く、パイプがきれいにまっすぐ浸水していないので旋回気味。

ひとまずちゃんと走ってくれたことに勇気をもらい、うまくいきそうだったBを修正してみることにした。はんだ付けをして穴をふさげば何とかいけるかな。が、甘かった。折れやすいパイプの角度を調整しながら、夫が数十年前に購入した通電の微妙な半田ごてでいじくりまわしているうちに、完全に折れた><

もう息子らはすっかり気持ちを離脱させて、どこへやら。私はこうなると何か心に火がともって、逆に絶対やってやるぞ、という気になる。もっと簡単に考えてみればいい。アルミテープではどうだろう、ぴたっとくっつくマステではやっぱり弱いかな…色々考えて、ストローで補強してマステで補強することにした。

ほんとは最後まで息子を励まして自分の力でやり遂げさせるのが「良いお母さん」の正解なのかもしれない。でも、もはや教育とかどうでもよくなって、淡々と仕上げる。もう19時近いので、風呂は飛ばして夕飯をささっと作り、食後3人が録画の大谷くんに夢中になってるのに背を向けて取り組む。早寝の夫が寝室へ向かう頃、Bが形になった。

f:id:nekohi3:20210713211059j:plain
Aよりは着水部分を長くとれたし、まっすぐつけられたような。
やってみると、すーっと進んでくれたけど、りんぺい先生が示していたような蝋燭ではなくごく細い小さなものだったので、火力が弱いせいか思ったほどは勢いよく進まない。一応息子らは戻ってきて、一緒に風呂を覗き込んでいる。

やっぱりもう一本1mのアルミパイプをホームセンターで買おう、それから大きくて平らな蝋燭も、と内心闘志を燃やしている私とは反対に、子供たちは「実験成功だね」とさっさと行ってしまった。

どんどん複雑になって、自分では壊れても直せない物が増えてゆく昨今だからなのか、自分の手で仕組みを作ってそれが稼働する、電気なしの仕組みが愛しくてたまらない。

火と水ってすごい!蒸気の力を発見した人ってすごい!
世界史では素通りしていた「産業革命」という言葉がやっと現実味を帯びて、何十年か遅れておぉ!と思う。

牛乳パックと曲がるストローで作れるバージョンもネット上で見かけたので、息子2とはそちらを作ってみるのもいいかな。見た目はやっぱり缶の方が断然かっこいいけども。加工しやすいように、船体は冷凍グラタンのアルミ皿でもいいかもしれない。それなら広いから乗組員が乗ってたら楽しいな…道はどこまでもつづく。

 

 

高濱浩子作品展「まなざし」・7月25日までになりました

f:id:nekohi3:20210711225647j:plain

高濱浩子さんの展示、7月25日まで延長いたします。ぜひご覧ください。
幾つか展示替えしました。

私書箱1284>4作品のうち2点展示していたものをチェンジ

f:id:nekohi3:20210711230112j:plainf:id:nekohi3:20210611202203j:plainf:id:nekohi3:20210711230127j:plainf:id:nekohi3:20210711230445j:plain

閉じるとこんな風に冊子風になっています。(販売可)


<黄金の大地>8枚展示していたうち2枚をチェンジ

f:id:nekohi3:20210711230828j:plain

泥石で描かれた抽象画。見飽きない美しさ。
私は特に上の1枚が好きです。(葉書サイズ。販売可)

作品と辺りの緑が呼応してとても美しく調和した店内でしたが、緊急事態宣言の影響でご来店者数がまばらな日が多く勿体ないなぁと思い、高濱さんに会期の延長をお願いしたところ、ご快諾いただきました。

残り2週間となりましたが、すてきな出会いがありますように。
高濱さんのSNSにて展示作品の解説も行われています。見られない方の為に、こちらにも転記させていただきますね。高濱さんのインスタグラム
***************************

f:id:nekohi3:20210611193712j:plain「マゼッパ」(非売品)
20代の頃、家族で西洋雑貨屋アンニュイという小さなお店を営んでいました。昔は華やかだった静かな商店街の端っこへ、お客様たちはわざわざ足を運んでくださいました。

その頃、私はパリが大好きで、一年に一度買い付けに行くと空いた時間はサーカスを見に出かけました。
この絵はその頃に描いた架空のサーカス団員マゼッパです。
画材はクレパス5色。阪神大震災後、水が貴重でクレパスを使い始め、この絵の頃1998年はまだクレパスを使って描いていました。
今でもそうですが、クレパスを握ると原点に立っているようなのです。クレパスを握ると生きてるだけですごいぞと思えます。
この絵は今年1月に、突然私の手元に返ってきました。お買い上げくださった誰か(どこの誰かわからないまま)が私に返してくれました。そして今北海道で展示できています。
************************************








大沼産はちみつ入荷しました!

f:id:nekohi3:20210709125244j:plain

f:id:nekohi3:20210709125258j:plain
待ちに待っていた大沼ガロハーブガーデンさんのはちみつ、入荷しました!
毎年この時期だけ販売している人気のはちみつです。今年の初夏バージョンは特に名品!いつもはアカシアだけでさっぱりした味が特徴ですが、今年はそこにトチが加わり、濃厚でコクのある味。それでいて後味はあっさりしています。

大沼ガロハーブガーデンは、函館の裏夜景を一望できる城岱高原のふもとに位置する家族経営の小さな農場。有機認証を取っており、様々なハーブや果樹を栽培していらっしゃいます。

f:id:nekohi3:20210709125340j:plain

f:id:nekohi3:20210709125318j:plain

f:id:nekohi3:20210709125331j:plain
手作業で丁寧に作られた、わずかしかとれない貴重なはちみつです。

f:id:nekohi3:20210709125436j:plain
三月の羊のパンにもぴったり。通販ではひつじパンとのセットが人気です。

f:id:nekohi3:20210709125416j:plain

ハーブ花蜜の盛夏バージョンは8月入荷予定。こちらはカラフルで全く違った味。初夏バージョンが残っていれば、2種食べ比べもおすすめです。お楽しみに!

店頭&通販でどうぞ♡
店舗販売
三月の羊オンラインショップ

 

庭のベリー図鑑(成熟編)・ベリーのタルト始まります☆

f:id:nekohi3:20210707182358j:plain
f:id:nekohi3:20210707182405j:plain

涼し気な房状のレッドカランツが色づき(写真上)、ブラックカランツ(写真下)も黒々と美味しそうに色づいてきました。さすがベリーの王様!堂々たる風格です♡

f:id:nekohi3:20210707182415j:plain
ブラックカランツ(仏語ではカシス)

f:id:nekohi3:20210707182613j:plain
ラズベリーは、写真に一緒に写っている緑茶色のツブツブが熟すと、真ん中の赤になります。透明に透き通ったら完熟。花と結実期はパッとしないのですが、成熟するとひときわ目を引くゴージャスな実へ変貌。

f:id:nekohi3:20210707182811j:plain
f:id:nekohi3:20210707182823j:plain

ブルーベリーは黒々色づいて柔らかくなったら完熟。花は清楚でいつも凛々しい。

f:id:nekohi3:20210707182349j:plain
f:id:nekohi3:20210707183432j:plain

グーズベリーは赤紫になったら完熟。トゲトゲしたおすましすぐりは常にクール。皮がピンとした青いままでも果実酒・お菓子・ジャムにできます。見た目・酸味・食感のお好みで使い分け。

f:id:nekohi3:20210707212654j:plain
(苺とハスカップ
完熟した実は触るとポロっと取れるので、それが一番自然な完熟採取ですが、少し遅いと地面に落ちてしまうし、待っているうちに虫がついてしまうこともあるので(苺以外のベリーは虫に強い方ですが)、毎日見回って適度な時に収穫。

いっぺんにどっさりではなく少しずつ実るので、収穫量が上がるまではお店で使うわけにはいきませんでしたが、年々少しずつ少しずつ収量が上がっています。

というわけで、
☆今年も明日からベリーのタルトが始まります☆彡

f:id:nekohi3:20210707184045j:plain

f:id:nekohi3:20210707184603j:plain
ついでに毎年この時期1週間くらいしか出てこない幻のクリームパンも明日から。
1日数個しか作っていませんので、会えたらラッキー♪という感じでゆるーく楽しみにしてください^^お取り置きは前日までにご連絡を。

では、短い短い夏が、豊かなものでありますように☆彡
みなさんとお会いできるのを楽しみにしております。


庭のベリー図鑑はこれにて完結。前の回と合わせてお楽しみください^^
庭のベリー図鑑(開花編)
庭のベリー図鑑(結実編)






室整う

f:id:nekohi3:20210701000916j:plain
切りがない店の整備だけれど、展示に関しては「あ、満ちた」と感じる時があって、そこまでやらないと素通りしてく方が多いのが、急にふと皆さん足を止めてゆかれるようになる。それは見出しを目立たせるとかではなく、何というか「室が整う」という言葉がぴったりくる。

f:id:nekohi3:20210701000948j:plain
色々な細やかな条件が重なって室が満ちた時の幸せ。

f:id:nekohi3:20210701000935j:plain
「ゆりかごのうた」シリーズからは、本棚にもうひと枠作って「ねむり」を展示。

すぐに状態は変化してゆくので、耕すことを続けなくてはいけないのだけど、これこそが通販では得ることのできないお店の特典。

6月の重苦しい空気感を熱と一緒に吐き出して、色々な場面で大祓いが出来た気がする。清々しい空気を守れますように。


■北海道の情報webマガジン「LIKERS」さんで店舗をご紹介いただいた。

ドライブで立ち寄りたい!大沼湖畔にある「三月の羊」で絶品パンと焼き菓子を - 北海道Likers