大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

火を囲む夜

こちらに来てはまっているのが、七輪に炭でなく小枝を
くべて魚を焼くやり方。ここらで手軽に拾える唐松をくべてみたら、
その香りが魚にうつって思いがけない美味しさだったので
やみつきになった。薫製みたいな香ばしさが手軽に味わえる。
火力が欲しい時は炭を入れると安定する。

函館から毎週金曜に来る魚屋さんのイワシ。脂に唐松のいぶされた香りが絡んで最高!


先日、密かに楽しみにしていた地元神社のお祭りに参加。
国道から奥まった所にこぢんまりあって、ふだんは
静かな神社が、この時だけ開かれ、提灯で飾られていた。
お参りをすませて会場の小学校へ行くと、
地域の人たちが踊っている!
お酒や食べ物も売っていて、全て手作りという感じ。

何を楽しみにしてたかというと盆踊り。
このあいだはこだて国際民俗芸術祭
バスク地方やイタリアの村踊りを見て、体がうずうず。
青森みたいな立派な祭りはインプットされてないけれど、
私の中にもあるよ、小さな盆踊りの記憶。

高崎の新興住宅地には神社や神輿はなかったけれど、
盆踊りの習慣だけは残っていて、盆踊りが近づくと子供会で
練習した。家でも練習して、本番も張り切って踊り通したっけ。
だけど残念なことに、その盆踊りは「子どものもの」という
雰囲気だったので、小学校を出たら卒業してしまった。

ここでは小さい子からお年寄りまで、若者も踊ってる。
おばあちゃんが、けっこう本気で楽しそうに踊っていてかっこいい。
途中でお嫁さんに仮装したおじさんや大魔王風の男の子が場を賑やかし、
最後はみんなの首にかけられた番号札で審査員から賞が出た。

お盆のルーツ「ウラバンナ」は苦しみからの救済という意味があるそうだ。
輪の中に入ったら、その意味がすとーんと腑に落ちた。
サラダ油とうどんを手に、幸せな気持ちで体育館を後にした。

今年は悪天候のため体育館だったけれど、普段はあの神社の周りで
踊るそうだ。提灯に照らされて、きっともっと雰囲気があるんだろうな。