大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

百年千年万年

うっかり北の部屋に置いたままにしておいた大根と蕪が凍った。
寒さで明け方目が覚める。帽子とマスクをつけてまた眠る。
などなど、相変わらずな寒さの中、先日近隣の濁川温泉へ行ってみた。
道内で唯一地熱発電を行っており、森町の電気はこれでまかなわれている。

森駅からおよそ15km。距離はたいしたことないけれど、
山でぐるりと囲まれたこの地域はちょっとした秘境。
開業1900年という新栄館に立寄湯。

氣がたくさん入ったきらきらしたお湯。
景色が見えるわけでもなく、洗い場も簡易的なんだけど、
雪の中行く甲斐のあるすばらしいお湯だった。
静かな古い建物からおばあちゃんが出てきて、
他に人もいなからと家族風呂させてくださった。
鄙びた温泉が好きな人はぜひ。

途中で通過する鷲ノ木では、縄文後期(4千年前)のストーンサークルが見つかっている。
たまたま八雲から大沼へ伸びてきた高速道路の建設予定地が、
ぴたりとストーンサークルに重なっていたのだ。
幅まで同じで、まるで見つけて欲しかったみたいに。
高速は遺跡の下を潜ることになり、数年後には遺跡公開の準備がなされる。

鷲ノ木遺跡で発掘されたイカ形土器も必見。
青葉ヶ丘公園の茅部栗といい、何千年も前の息吹を身近に感じられることも
この地域のすてきなところ。
現在8千年前までの先人の形跡が確認されている。