大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

足場

大沼を1週間留守にして戻って来たら、
鴨がいた沼は乾き、緑がもりもり。
ライラックがまだ咲いていた。無造作な藤が花盛り。



田植えが終わったばかりのきらきらしい水田を眺めながら
東北から関東へ。群馬では黄金色の麦畑。
照葉樹を久しぶりに見る。車窓から、楠に手を振る。

ホームに入って数年経つおばちゃんと
言葉でない場所で会話したり、
子を預けて旧友と盛り上がったり。

祖父の墓参りや人と会うことを主眼に群馬と東京に
行ったのだけど、姉のうちへ向かう街角で
思いがけず山梔子に再会したことが、とても嬉しかった。

その場所にいてさえ、一瞬しか花期に会えない山梔子。
はっとする白さを見たとき、これによばれて
この週に来たのかも、とふと思ったりした。

沈丁花金木犀も、大沼では見られない。
戻ってきて、丸と手をつなぎながらゆっくり近所を
歩いていると、名も知らない数々の花たちに迎えられて、
私の足場は、もうここなんだ
という実感が急にわいて来た。