大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

一年。食卓整う


近くでとれたおいしいお米と自家製梅干、
かつお節を削ってたっぷりお出しをとった味噌汁、
駒ケ岳の野菜などをえさに平飼いで育てられた卵のだし玉子焼き、
そこに最近輝いているぬか漬けが加わって、朝から幸せな気分。

引っ越してから一年経とうとしている。
朝ごはんを食べながら、そのことをしみじみと味わった。
引越しの一番の変化は食で、豊かな大地に来たとはいえ、
食材を手に入れるルートの確保は思った以上に困難なこともあったから。

西荻窪のお店たちに、ほんとお世話になってたんだなぁ。
特にナモ商会は、どれだけ私の精神上の健康や息子の健康を
助けてくれていたろう。

それと、群馬でおいしい食べ物に恵まれて育ったことも実感。
群馬って、実は北海道に劣らず新鮮な野菜、きのこ、果物の宝庫だ。
高崎は何より水がおいしい。

今また、さらに、体がうきうきして心が弾むような食事を
安定して(突発的ではなくってことがこちらでは大変)
いただけるようになったことに感謝。自分にも拍手。




ぬか漬けは怪我の功名で今最高の床。
冬にたくあんを漬けた床が春先に腐敗してぎゃーっと悲鳴を上げ、
慌てて捨てようと樽を逆さに振ったら、
下からなんとも言えない良い香りが。。。
勇気を出して腐敗層を取り除くと、下からお宝が出てきたのだ。

この、ぎりぎりまで発酵した感じが良かったみたいで、
今までにない芳醇な香り。
とはいえ変化し続けるぬか床は、パンやヨーグルトの発酵種と
一緒で一定に保つのが難しい。一期一会な味をかみ締めている。

おいしそうな、いや失礼、かわいい山田農場の子ヤギたち。
山田さんのチーズもまたジャズのよう。
いつも、あぁこれは今のこの瞬間だけの味なんだなぁと思うと
おいしすぎてきゅんとする。ヤギのフレッシュチーズに萌。