近くでとれたおいしいお米と自家製梅干、
かつお節を削ってたっぷりお出しをとった味噌汁、
駒ケ岳の野菜などをえさに平飼いで育てられた卵のだし玉子焼き、
そこに最近輝いているぬか漬けが加わって、朝から幸せな気分。
引っ越してから一年経とうとしている。
朝ごはんを食べながら、そのことをしみじみと味わった。
引越しの一番の変化は食で、豊かな大地に来たとはいえ、
食材を手に入れるルートの確保は思った以上に困難なこともあったから。
西荻窪のお店たちに、ほんとお世話になってたんだなぁ。
特にナモ商会は、どれだけ私の精神上の健康や息子の健康を
助けてくれていたろう。
それと、群馬でおいしい食べ物に恵まれて育ったことも実感。
群馬って、実は北海道に劣らず新鮮な野菜、きのこ、果物の宝庫だ。
高崎は何より水がおいしい。
今また、さらに、体がうきうきして心が弾むような食事を
安定して(突発的ではなくってことがこちらでは大変)
いただけるようになったことに感謝。自分にも拍手。
ぬか漬けは怪我の功名で今最高の床。
冬にたくあんを漬けた床が春先に腐敗してぎゃーっと悲鳴を上げ、
慌てて捨てようと樽を逆さに振ったら、
下からなんとも言えない良い香りが。。。
勇気を出して腐敗層を取り除くと、下からお宝が出てきたのだ。
この、ぎりぎりまで発酵した感じが良かったみたいで、
今までにない芳醇な香り。
とはいえ変化し続けるぬか床は、パンやヨーグルトの発酵種と
一緒で一定に保つのが難しい。一期一会な味をかみ締めている。
おいしそうな、いや失礼、かわいい山田農場の子ヤギたち。
山田さんのチーズもまたジャズのよう。
いつも、あぁこれは今のこの瞬間だけの味なんだなぁと思うと
おいしすぎてきゅんとする。ヤギのフレッシュチーズに萌。