大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

七夕

今年も地域の七夕に混ぜてもらいました。
6人になった赤井川の子らと、あちこちの店や家を奔走。
歌って、お菓子をいただく。

去年は気づかなかったけど、あれ祝う歌だったのね。
「竹に短冊 七夕祭り 多いに祝おう 蝋燭一本くださいな」
昔はほんとに蝋燭もらってたって。

引っ越したばかりの去年、実は添加物への拒否感が強く、
ジャンクフード多めのお菓子たちにちょっと戸惑った。
受け取りきれなかったんだ。

でも今年は。子どもらにまざってジュースを飲み、口を青くして、
心を空にして走った。
子どもたちが一年でどんだけ成長したかって、もうスピードについてけず、
途中でリタイアしくらい。



全校生徒8人だった赤井川小学校は、3月に6年生2人が卒業し、
休校になった。4月から、みんなはお隣の駒ヶ岳小学校に通っている。
行きはスクールバス、帰りはハイヤー
でもその制度も、今いる子どもたちまでで、その後は親が送り迎えするらしい。

自分より年下の子がいない環境にいる2年生の双子ちゃんは、
珍しそうに丸のベビーカーを押してくれた。
みんな面倒見がとてもよい。
うちにも寄ってもらい、お祓いのように歌をいただいた。お返しにラムラムを。

深刻な過疎化。最後にIさんちでのたこ焼きパーティーに呼ばれ、
子どもら6人プラス息子がいとこみたいに重なりあって遊ぶ姿は
幸せそのものだったけど、同級生がいない淋しさや心の成長など、
お母さんからマイナス要因もたくさん教えてもらった。

暗くなり、辺りが霧に包まれて散じたあの瞬間のことを、
私はずっと忘れないだろう。切実なつらさと幸福が交差した場所。
暗い現実が押し寄せて、せっぱつまることもあるけれど、
とりあえず笑い飛ばして全力で次へ向かう。