大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ


友人宅へ生まれたばかりの赤さんに会いに行った。
落ち着いていて、でも泣くとすごい存在感。

自分の子育てのことは、過ぎるとどうやっていたか
どんどん忘れていくんだけど、こうして赤さんに会うと、
少し思い出す。

生まれたばかりの丸と畳の部屋に寝転がっていた時のこと。
授乳が思うようにいかなくて、そのことで頭がいっぱいになり、
他のことまでどうしていいのかわからなくなって途方にくれていた私。

隣りにいた丸のにおいをくんくん嗅いで、
丸を見ながら同じリズムで息をしていたら、同調して、
私は丸になってすーっと眠りについた。



うとうといい気持ちになった時、
ふすまがガタっといって母が入ってくる。
「あーっせっかくいい気持ちでいたのに。」
はっとして、自分に戻る。

でも、そこまでは確かに丸になっていた。
音がとても大きく全身に響いた。
赤ん坊としての世界の感触を、少しだけど味わった。

なんとなく、この生物にどう接すればいいかがわかって、
ほっとしたのを覚えている。

今でも、子育てに困った時は頭のにおいを嗅ぐようにしている。
もう汗臭くて、甘い匂いも変わりつつあるけど。。。
赤さんの頭からは、人を幸せにしてくれるにおいが出ているらしい。


帰りに大沼駅で見たSL函館大沼号。8月14日まで毎日運行。