大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ


目が覚めると吹雪いていて、積雪3cm。
冬を越せるだろうかという少しの不安と、うっすら死の恐怖。
こうして厳しい冬を迎えるごとに、謙虚さや許容力、
周りの人との連帯感が高まる気がする。

玄関の戸の隙間からさらさらの雪がふき込んで、
コンクリートの土間に薄く積もっていた。
エアパッキンで隙間を塞ぐ。
寝る部屋の窓を早めに銀マットで塞いでおいてよかった。
暗いけど、眠れない寒さに凍えるよりましだもの。

大沼で冬を越してから、ロシアや北欧、日本の昔話の風景が
妙にリアル。今日などおばあちゃんが読み聞かせてくれた
「かさじぞう」が身にしみて、自分でもおかしかった。
きっと、完成した家で仕事もあって薪ストーブにあたりながら
だったらこんなにしみてこないのだろうな〜(笑)。

少し憂鬱になるも、午後には慣れてきて
ソリ遊びに出るふたり。



私の育った群馬では、冬は赤城山から山おろしが、
広々とした関東平野の、遮るものの無い土地を吹く。
そして良く晴れる。

明るい家の中、外をヒュウウウと吹き渡る風の音がして、
窓がガタガタいうのを、冬のあいだ聞きながら過ごした。
懐かしい、冬の記憶。