大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

ソウルの「三月の羊」

自転車が気持ち良い季節になったので、うちの前を通過する
観光客、車通りが増えて来た。
観光所から「韓国からガイドを見て来てそちらへ行きたいと
いう方がいますが、ご案内していいですか」という電話。

まだ店はやってないんだけど、わざわざ韓国から
いらしたのであればと、OKした。
東京で店をやっていたとき、随分韓国の若者が来てくれたので、
その頃のガイドのことかしら?でもまだ大沼では案内もしてないのに。

昼過ぎ、自転車のカップルが到着。
話してみて、すぐにあっと思った。
前に、ソウルにも「三月の羊」があるらしいって
話したのを覚えているかしら。
昨年7月の記事参照→


訪ねてきてくれたのは、そのカフェをやっているご夫婦だった。
勝手に店名や看板の絵を使ったことを謝りに来てくれたんだって。
わざわざ韓国から。

たどたどしい日本語のお手紙と、いただいたお土産。
私が看板用に描いた絵がグッズになってる。
なんだか不思議。
ちなみにこの羊の絵は、プロベンセン夫妻の『かえでがおか農場の
いちねん』(ほるぷ出版)を参考にさせてもらった。

西荻窪の店に来た事はないけれど、脱サラした旦那さんが
カフェの名前を考えていたとき、ガイドでうちの店を見て、
店名をすごくいい!と思ってそのまま使ったらしい。
ついでに看板の絵も。

その感覚って不思議。でも後から、承諾なく店を初めてしまって
「ありえない!」と思ったようだ。
それでわざわざ謝りに来てくれるという素直さ。
にくめない人なつこいカップルで、こちらも笑って受け入れてしまった。

いつか機会があったら、ソウルにあるというそのカフェに行ってみたい。
だってなんだかおもしろそうじゃない。
自分が生み出したものが知らない場所で一人歩きしてるなんて。