東京に行ったら、植物たちがこぞって手を振って
歓迎してくれた。
懐かしい照葉樹。椿、楠。
樹形のきれいな欅。優しい黄色の山吹。
ほっとしている自分に気づく。
でも、それは15年かけて私が木々と築いてきた関係。
焦ってはいけない。
戻ってきた大沼の雪はすっかり溶けていたけれど、
まだ緑もほとんどなく殺伐としている。
それでも嬉しくて、空いた時間に散歩開始。
すると。
いたいた、今年も会えた仲間たち。
福寿草にふきのとう、水芭蕉も咲いたよ。
こうして少しずつ少しずつ、季節が巡る度に
また会えたねって手をふり合える植物や、人が
ここにも増えていくんだろうな。
そういうのが、居心地を作っていくんだと思う。
車窓からみた函館山
2年後の新幹線開通も楽しみだけど、ローカル線特有の
景色のすばらしさは捨てがたい。
海沿いを走るスーパー白鳥からの眺め、すてきだよ。
そして函館から大沼へ抜けるトンネルをくぐった後
車窓いっぱいに広がる広々とした空と、雄大な駒ヶ岳が映る湖。
車の移動では見られない、またとない大沼の玄関口。