きのうから降り続いた雪で外は真っ白。
樹々に雪の花が咲いています。
長い日のある夏に反して、北国ではこの季節、
16時を過ぎると暗くなり、17時前には真っ暗。
日照時間が短くなると鬱っぽくなり、
北海道では冬鬱という言葉もよく聞かれます。
そこで、窓辺にサンキャッチャーを飾ってみました。
似た気候の北欧で、少しでも光を取り込もうと
考えられた智慧だそうです。
プリズム効果で部屋のところどころに虹の影ができ、
とてもきれい。
今年の店舗販売は明日で最後となりますが、
このお天気ではどうかなぁ。
雪道は40キロが原則なので、全ての流れが
ゆっくりゆっくりになる北海道です。
家の中はストーブの火で暖かく、静かで平和。
けれど外に出ればこごえるし、車で家族を送り出すときは
いつでも少しだけ死がちらついています。
そのコントラストの中で、
手元にあるささやかな幸せが拡大されてゆく気がします。
東京にいて肥大した、果てしない選択肢からより良いものを探そうという野心、
最高を目指す機能を一旦停止させ、「ある」ことが先ず有り難い、
という原点を見つめさせてくれる装置です。