大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

祝福


今の食パンです。
大沼でお店を始めて3年。
ここでの食パンが、完成したように思います。
(パンは夫が作っているので、あくまでも私の私見です。)

北海道に移り、素材だけでなくオーブンや家庭環境など全てが変化しました。
先日雑誌の取材で、北海道に来てぐんとパンが美味しくなった的な発言を
促されることがありましたが、出来ばえというのは素材だけではないですね。

それぞれの素材や厨房器具、環境との付き合いを深め、暮らしを安定させていくなかで、
時間をかけて生まれて行くものだと思います。
全ての職人さんに共通かと思いますが、とても地味な積み重ねなのではないでしょうか。

3年目となった今年、食パンだけでなく、バナナマフィンも完成度が上がっている
のを発見しました。
同じものが作り続けられ、それが洗練されていくところを見るのが大好きです。

食パンを真ん中から手で割る時、すごく幸せな気持ちになりました。

何にでも当てはまるかはわからないけど、こと食べ物に関しては、
美味しいものは見た目も美しい、というのが、10年彼の食パンを見てきた
私の感想です。