大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

キュウリを叩け!


雨に濡れた新緑の中を、黒地に黄色の混じった鳥が飛んでゆきました。
明け方にはずいぶん上達した鶯の声。鳥の声が一番きれいな季節です。

少しでもラクをしたい気持ちと、本人が自立して生きてけるように
という願いから、子どもたちには隙あらば台所を手伝ってもらっています。
2歳頃から参加している息子1が、先日とうとう「冷蔵庫から
みつくろった野菜で自発的にサラダを作る」ところまでいきました☆
レタスの下に隠れてるキュウリの千切りも随分上手になってびっくり。

何てことないサラダですが、材料を選ぶところから仕上げまで全て
ひとりででというのは初めてだったので、感慨深い瞬間でした。
子どもに手伝ってもらうのは大人にも少しゆとりがないと難しいですが
「やりたい」うちが華、と出来るだけ入ってもらうよう心掛けてきました。
本人の「やりたい」があればもちろんのことですし、「餃子作るけど
やるひとー」と楽し気に声をかけると、大抵元気よく手が上がります。
ノリは大事☆

小さい男の子は分かりやすい役割を与えてあげると張り切って仕事を
してくれます。どんなにぐちゃぐちゃでも、その辺が汚れても、
「やろう」って思ってくれたこと自体に感動しながらちょっとずつ入って
もらうときっと家事をやってくれるようになると思います。決して
「させよう」としないことがポイント。その気がない時はあっさりと。

最初は何だか楽しそうという気持ち、次にはお母さんを助けるんだという
ヒーロー気分、次第に自信がついて「作るって何だか楽しい&できるって
嬉しい」という気持ちに変わっていったようです。

先日借りて来た小林ケンタロウさんの『はじめてのキッチン』
文化出版局、2005年)は男の子の心をしっかり掴んだ簡単な調理が
紹介され、写真も多めで分かりやすく、うちの男子には効果的でした。
そのひとつに「キュウリを叩け!」というタイトルの項目があって、
息子1・2は大笑い。「キュウリをたたけだって!?キュウリたたいても
いいの?」と大喜びでチャレンジしてました。

包丁は使わず、棒で叩いたキュウリを手でちぎり、塩でもんで、そこに
これまた手でちぎったハムを入れ、マヨやゴマ油などで和えるという
ものです。最初から最後まで1人でやる練習にぴったり。

5歳の息子2も思い出したように「今日キュウリをたたけやるー」と
一品作ってくれます。野菜の料理が一品増えるだけで、食卓は華やかさを
増すので大助かり。「ひとりでできたね。すごいね」と一緒に喜ぶことが
自信になって、どんどん力をつけてくれます。