大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

木々の恵み

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剣道の効果?!去年より格段に薪割が上達した息子たちです。ありがたい。「これはブナだよ。これは白樺」と声が聞こえてきます。木々はそれぞれに皮も中も違った様相をしており、割れ方も重さも全く違います。体で違いを味わいながら毎年の蓄積ができているようです^^

本州の友達や家族は冬の寒さを心配してくれるのですが、私は冬の間寒さに縮こまることはほとんどなく、4月と11月が一番つらいです。真冬は家がしっかり暖かいし、フル装備だから良いのですが、春めいてくれば衣服はちょっと春らしくしたいのに、夜はまだまだ寒く、店が始まって少ししかストーブ用の木が用意されない中(この時期夫はもういいだろうと言わんばかりに運び込みを控えますので)、どのくらい焚くか見極めながら調節しているから。疲れて前の晩の焚き方を怠ると、翌日に響きます。

真冬用のちゃんとした薪は使われず、端材で十分なのですが、あの薪の火力とは何と違うことでしょう。がんがん焚ける季節が恋しいなぁなんて思うことも…。燃え方や持ちも木の種類によって様々で面白いですよ。端材を夜1-2時間でも焚いておくと、明け方の冷え方が違います。

こちらは何をしているかと言いますと…f:id:nekohi3:20210421213114j:plain

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ドリルで木に一定の間隔で穴を開け(左)、キノコの菌が入った駒を置き(右)

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打ち込み、日陰に立てかけておくと2年弱でキノコが出てきます。

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今ある原木は息子1が2-3歳頃打ったものなのでもう10年近く経ち、小さいキノコしか出てこなくなりました。木の養分を使い果たしたのですね。2代目は息子2が駒打ち。とっても楽しそうで意気揚々と打っていました。

木々の恵みをいただく生活では、冬を支えてくれる木々に、また自分ができない力仕事をしてくれた人たちに、感謝と敬意が自然と湧いてきます。そして時折、森に小さな自分が置かれ、一緒に深呼吸している不思議な感覚に陥ります。この目で見た時人間社会は滑稽なことばかり。一体どうして日本は、どんどん複雑になっていくのでしょうね。どうしたら絡まった紐がすっとほどけて、みんなが楽になる時がくるのでしょうか。