大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

根を張る


残暑お見舞い申し上げます

異例の残暑で、初めて学校が暑さで休校になりました。用心はした方がいいけど、朝は結露して、秋は確実に忍び寄っているので、あのぞっとする寒さよりはマシかな、と思ってしまいます。

今年は気温が高い日が多かったので、トマトの収穫が長く楽しめ、庭ではいつもより蝶の種類を多く見かけました。すぐ涼しくなる年はトンボを多く見かけます。去年来た植田さんの息子さんのおかげで蝶を見る目が育ち、蝶は好きな花が咲いているところに現れるという基本もわかるようになりました。

例えば息子さんが見たいと言っていたアサギマダラは藤袴の花の蜜を好むので、藤袴の咲くうちの庭で見られるかもしれず、花の時期に気を付けて観察、というように。

昨日はクサフジのブルーの花を生けようとしたら、近くにいたとても小さなシジミ蝶がくっついて来て、飛び立ちもせずに一心にしがみついているので、よく見ることができました。見えている部分はブルーと薄紫のクサフジのような淡い色で、サイドに小さくオレンジのポイントが入っています。裏表の片側は薄墨色。なんておしゃれなのでしょう。図鑑で調べると、ツバメシジミという蝶でした。

上の写真は3年くらい前にシンボルツリーにしようと植えたヤマモミジ。2年前の夏がやはり過酷な暑さで、まだ根が張りきっていなかったのか、地上部分が枯れてしまったのです。何とか生き残ってほしい、と見守っていたところ、無事ひこばえが出てきました。

色々なことがあるけれど、根っこがしっかり張っていれば大丈夫なのですね。

変化の多い時代で、人の流れも読めないし、度重なる制度改正で小さな店には次々難問がやってきます。持ちこたえられるのかなぁと不安になることもありますが、一方では今年は、移住環境がある程度整った感がありました。


土曜だけの店舗販売の頃使っていた売り場は、今通販作業所になっているのですが、住居部分との間に扉がつきました!


冬に吹き込んでくる冷たい風がさえぎられるだけでなく、家と仕事に少し境を作ってくれるので、気持ちが落ち着きます。

息子2が小さかった頃は一体型で仕事できてとても助かりましたが、子供の成長に伴い、今はこれが丁度いい形。

大沼を歩けば見知った人が手を振り、函館方面にも友達が増え、遠くからも友達が来てくれて。私もまた、ここに根を張ることができたのかもしれません。

ヤマモミジと一緒に、ゆっくり育ってゆけたらいいなと思います。