大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

土地に入って一年

お腹の中で、いつも小さい手足が動いている。
手と足が同時に伸びるとすごくおかしい。
夫とけんかしたらてきめんに具合が悪くなり、一日寝込む。

長い残暑は引きずっているももの、すっかり秋。
散歩道にはホップの実や、青いドングリをみかけるようになった。
黄金色の稲穂と、高く伸びた家畜用のトウモロコシ。空が高い。


散歩してたら黒ベコがこっちを見ていた。
近づいたら後ずさりしたので、遠巻きにそっと撮影。

何気ない風景だけど、美しいな。
こんなところが子どもたちの通学路になるんだ。

私の故郷高崎でも、小学生の頃は田んぼがたくさんあって、
夏になると通学路のカエルの死体を踏まずに歩くのが大変な程だったけれど、
ひとつ、またひとつと駐車場かアパートに変わっていった。

春になるとレンゲ畑がたくさんできて、自由に遊ばせてもらった。
家の前の空き地が春にはタンポポでいっぱいになって
大好きだったのに、そこも駐車場になった。
お金持ちになったら、何もしないで雑草を生やしておける空き地を
持ちたいと思った。

お金持ちになったわけでもないけど、その夢はわりと実現した。
タンポポも少しずつ増やしている。
土地を造成してもなお生き残ってくれた萩が所々で花を咲かせている。

しかも、夫はシロツメクサアカツメクサだけを残して
草刈りをしてくれるキトクな人だ。
ススキとトクサだらけの土地をマイナスと思わず、
機械も使わずに地味な手作業で手入れしながら
「土地の植生がどう変わっていくのかが楽しみ」という夫を
私は心底貴重な人だと思う。

土地の開墾からちょうど一年。
去年の様子をご覧になりたい方は、こちらから
または、右下のカテゴリー「場作り」をご覧下さい。

↓最初の状態