西荻窪には出版関係者や作家さんが多く、結果喫茶店が多い。
うちのお店にも本に関わるお客さんがたくさんいらした。
あるとき、トイレに置いてある丸石のことで声をかけられる。
川底にあって年月を経て削られ、野球玉みたいにまん丸になった石を飾っていた。
それが絵本作家スギヤマカナヨさんとの出会い。
絵本の世界で既にたくさんの著作を出し、活躍されていたスギヤマさんのことは
もちろん知っていたので、「私こんな本描いてま〜す」と石の話のついでに
自己紹介されてとっても驚いた。スギヤマさんだ!
お店をやっていてよかったと思う瞬間のひとつである。
私も石が好きと知ってコレクションの一部を見せてくださった。
あまり知られていないけど、スギヤマさんの石コレクションはすごい。
ちょくちょくお店に来て下さるようになって、店内で個展をやらせてほしいと
声をかけていただいた矢先、私が妊娠。初めてのことで、仕事との両立に不安を持ち、
個展の話も見合わせてほしいとおそるおそるお伝えすると、ご自身の出産体験を
まじえて出産のすばらしさを書かれた丁寧な励ましのお手紙をくださった。
助産院に入院中、一番最初にお見舞いに来て、息子を抱いてくれた。
丁度そのとき執筆中だったという絵本の1ページに描かれた本棚に、
息子の名前を織り込んだ本を並べていただき、感激した。
- 作者: スギヤマカナヨ
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2009/06/01
- メディア: 大型本
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明るい笑顔でお話してくれたスギヤマさんの言葉がとてもまぶしかった。
その著作は子どもたちへの愛情に満ちていて、ゆるぎないしっかしりしたタッチで
子どもたちの世界を明るく照らしてくれる絵本ばかり。今回、函館絵本の会「銀のふね」への橋渡しをさせていただき、
函館でスギヤマカナヨさんの講演会が開かれることになりました。
絵本制作の裏話を聞けるチャンスです。ご興味ある方はぜひ。 スギヤマカナヨさん絵本講座
日時:11月23日13ー15時
場所:亀田福祉センター
参加費:大人500円 子ども無料
主催:函館絵本の会 銀のふね(連絡先 31−8825中川 83−1385岸本)
会場内では「銀のふね20年のあゆみ展」を開催し、絵本などが置いてあります。
お話は大人向けですが、子連れでも参加できるようになっています。