大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

momo

静岡の編集部が作っている「momo」というムックに
ラムラムをご紹介いただきました。

「大人の子育てを豊かにする、ファミリーマガジン」として
とても丁寧に作られたムックで、vol.8は「家族のおやつ」がテーマです。
意志のあるキリッとした視点で、よくあるテーマを一味違った仕上がりにしています。

ただの子育てノウハウ本でないこのタイプの子育て雑誌は、
この数年増加中ですが、元祖とも言える「クーヨン」(クレヨンハウス)が、
私は中学生の時から大好きでした。

たぶん、毎月載っている童謡&ポップスの楽譜を楽しみにするあたりから
入ったのだと思いますが、本当に年齢問わずの作りで、高崎市立図書館に通い、
中・高生の頃ずっと読んでいたと思います。

今はたまにしか手に取らないのですが、その頃のクーヨンで吸収した知識や
考え方は、今の子育てに大きく影響している気がします。それはもう、
体の芯の方にしみこんでいるような感じで。
ノウハウではなく、こんな風に育てたいというビジョンを与えてもらいました。
(次男の登場でかなりぐだぐだになってますが…笑)

図書館の作りも良かったのでしょう。ワンフロアで、子どもの本と大人の本の
境目に雑誌とCDがあり、カウンターがあります。
子どもでも興味があれば大人の方へ行けるし、大人でも子どもでもないような
年代の時には、雑誌やCDがとても手に取りやすい場所にあるので、図書館から
離れることがありません。

コロボックル物語で有名な佐藤さとるさんの作品も、図書館にある限りの物を読みました。
全集を揃えてくださっていたことにとても感謝しています。
図書館は、子どもがお金を持っていなくても自由に本を借りられます。
全ての世界があり、自由に出入りできる。これ程すてきな場所があるでしょうか。

子どもの頃手に取った本から、私は大人が言うことでも間違っていることがあること
(それがたとえ先生でも)、評価は気にしなくていいこと、色々な考え方や世界がある
ことなどを早くに教えてもらいました。
もちろん知識だけでは何にもならず、そこにたくさんの経験をして肉付けしてゆく
わけですが、本に恵まれた環境だったと思います。

「momo」や「クーヨン」に込められた願いを静かに受け取りながら、
今日も暮らします。黒いスーツを着た人たちが見栄や偽の満足を手放し、
本当の幸せを感じられることを心から祈ります。