大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

春の森を歩こう

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話は少し前後しますが、卒園式からたっぷり時間のあった春休み、3月の終わりに
裏山を散歩しました。苔むした大きな流山がゴロゴロ(上)、水気のある地面(下)では
山葵と水芭蕉が花の準備をし、緑はまだ少ないものの、春の気にあふれていました。

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子どもらには格好の遊び場です。下は息子2が「りゅうのす」と名付けた岩場。

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反対側から見ると、洞穴から首の長い竜が出てくるように木がにゅっと突き出ています。
お話が大好きな息子2らしいネーミングから、想像の世界がしっかり育っている
様子が感じられました。

人から見たら平地の少ない、畑に不向きな「谷地」ですが、子どもたちには宝の山。
奥には「こまき岳」「にまる山」とこれまた息子2がかつて名付けたそれぞれの
小山があって、こまき岳は火山から昔飛んできた「流れ山」がゴロゴロしたごっつい
エネルギッシュな山、にまる山はてっぺんに見晴らし台の石がついている穏やかな山。
偶然ですがそれぞれのキャラにぴったりで笑ってしまいます。

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庭に戻ってくると息子1が積んである薪場で演奏を披露してくれました。
アルバム『しおのみち』で私が気に入っている「セレブレーション」(浜田康一さん作曲)という曲なのですが、無造作に積んであった木を叩き自分で音色を探す面白さは格別だったでしょう。
浜田さんもきっと自然の中から音を拾い作った曲なのでしょう、元のメロディーはバリ島のティンレックという楽器で演奏されています。
青空の元、思いがけずすてきな演奏会でした。

この木は芹沢がこれからチェーンソーで玉切りし、斧で割るものです。
雑木なので色々な固さや質があり、音色が違うのですね。
子どもにとって「ひま」ってとっても大切だなーとしみじみ思いつつ、
春の散歩に幸せを感じたひとときでした。