大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

ほんとはね

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去年大切な会に使って下さった方が、今年も同様に注文して下さり、そんなことが続き、幸せな気持ちでお菓子を詰め合わせる。用途がわかっているので、受け取った皆さんに喜んでもらえるといいな、と考えながらする仕事はとても充実。

今回増税に際し価格や内容を調整していた中でこの作業があり、このセットすごくいいなぁ!と思い、価格調整の分で焼き菓子セットLがバラエティ豊かになるようここに着地点を見つけ、これは我ながらお手柄だったように思う。

大沼に来た頃、ここらにパン屋さんがなく、たまたまうちがパンも焼いているお菓子屋だったのでパン屋さんと呼ばれるようになったけれど、一度も自らそう名乗ったことはない。芹沢はパン屋さんに敬意を持っているので、自分はパン屋ではないと言い張っているから。だけど代わりに名乗る名前は見つからず、新店舗が完成するまでは人に呼ばれるままに過ごしていた。

どれが一番というのでもなく大切に作っているので順番はつけがたいけれど、多くの人は分かりやすい名前でカテゴライズしたいと思うので、焼き菓子屋ではなくパン屋のまま広まってゆく。でも店にパンは少ないので、来た方は当てが外れてがっかりされることもあって、どうしたらよい循環が作れるかな、と私はずっと苦心して待っていた。

新店舗が完成したので、自分たちがどんな方向で仕事をしたいか、何がウリかを見つめ直し、それを立てて表すと、面白いように焼き菓子と果物のタルトが売れてゆき、それこそがやはり芹沢の力を十分発揮している商品だと思っている私はとても嬉しかった。そして無理のないスタイルになった時、パンにとっても良い効果があったように思う。

今回函館&周辺地域の人々がこよなく愛読する「ハコラク」さんからねこひを中心に取材していただき、とうとう実はパン屋ではないんです!と思い切ってお話した。何屋でもいいんだけど、やっぱり「パン屋さん」を求めてくる人には物足りないだろうから、きちんと伝えた方がいいと思って。

スッキリした。もともはパティスリーと冠がついていた「三月の羊」だ(2001年開業時)。そしてそこが焼くパンもなかなか美味しいよ、ということで「焼き菓子とパンの店」と入れてもらうことに落ち着いた。

明日(もう今日!)は増税後はじめて開くお店。色々な手直しが何とかかんとかまとまって、ほっとひと息ついたものの、果たしてみなさんは今まで通り来てくれるのかしら、という不安もひとさじ。

今までと変わらず税込価格で、持ち帰りと店内飲食も同一価格。メニューは構成を少しいじって、コーヒーの他カフェオレと紅茶もセット価格を設定しました。もう少しで「チャイ」が始まります。

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