大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

こんな時だから

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大沼は結氷し、この時期雪原が現れて歩けるようになります。新学期の始まりを目前にして、歩道が除雪されていたので、スムーズに東屋まで散歩できるようになりました。

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雪が多くて道が大変ですね、と函館の方からしばしば言われるのですが、この辺りって除雪がとてもきちんとされてるんです。しっかり溝のある冬タイヤを付けてロースピードさえ守れば、比較的安心して走れると感じます。今日は特に美しい!町中の裏道はぼこぼこだったりするので、たまに冬の函館に行くと別の緊張感があります。

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一年で一番静かな季節には、家でボードゲーム。「外国旅行が吉」と占いで目にし、まさかっと一蹴したけど、空想旅行なら実現。ロンドンの町を追いかけっこする「スコットランドヤード」。馴染みの薄いロンドンの地図、バス停や地下鉄の番号だけで構成されるボードに子どもたちが入り込めるかな?と多少不安だったのですが、去年よりずっと賢くなった息子2がはまっています。


折しもロンドンが舞台の『くまのパディントン』を愛読中。
f:id:nekohi3:20210110142906j:plainこの本もまた、名作ながらちょっと地味かな~入れるかな、と思っていたのですが、映画「パディントン」を見せながら相互補完。入り込めさえすれば、とぼけたくまと人間の会話が最高に面白いお話です。カバーもおしゃれ。2016年に公開された映画「パディントン」もとってもキュートで、ロンドンの街並みが美しかった。気軽に見られて癒されお勧めです。

ボードゲームパディントン駅にクマの絵を置いたり、ここが国立自然史博物館だね!と見知らぬ地図が一気に立体化してきました。複合的に楽しむのは、名作本に子供たちをいざなうときに私がよく使うテクニックでもあります。

本当は真っ新な状態で本と向き合う方がいいとは思うんだけど、そのまま置いておいても入り込めないような本は、入り口を少し立体化する。声に出して声色をつけて読むとか、かいつまんで興味をそそる程度にあらすじをチラ見させるように話すとか、映画化アニメ化されたものが良作だと確認してから同じ頃に見てみるとか。

大切なのは、あくまで本を「賢くするために読ませる」のではなく、「人生を豊かにしてくれるもの」ととらえ、自分もこの機会に楽しめる!とワクワクしながら一緒に扉を開けること。彩りの少ない地図にクマの落書きを置いただけでとっても楽しい気持ちになる♡ロンドンが愛すべき場所に変わる…すごい魔法だと思いませんか。

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こちらは群馬のおじいちゃんとリモート将棋の図。子どもとシニア世代との触れ合いはお互いにとって良いことがいっぱいだと思うのですが、触れ合いもなかなか叶わない世なので、スカイプを使って遊んでみることにしました。

これからどうなるか、誰にもわからない。でも何か知恵をしぼって進んでいく先は、前より良くなることもあるかもしれないですよね。非常時は歓迎すべきものではないけれど、私は非常時って何かが少し楽になると感じる一面もあるんです。

みんなが「これが当たり前」と思っている世の中が、いつも少し息苦しいからかもしれません。非常時にはみんなが少し何かを緩め、「こんな時だから」と優しさを作ってくれる気がします。