大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

西村敏雄さんの原画展・明日まで

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(『どうぶつサーカスはじまるよ』西村敏雄作 『バルバルさん』乾栄里子/文、西村敏雄絵、いずれも福音館書店

「もりのおふろ」原画展もとうとう明日までとなりました。日に日に秋が深まり、朝晩は大変気温の低い大沼です。店内では暖かそうな動物たちのお風呂がより気持ちよさそうに見えてきます。

「西村さんの原画をここで見られるなんて!」と感激される方も多く、作品展ができたことを改めてありがたく、嬉しく思いました。ある寒かった日、自転車でたどり着きお疲れの様子だった方が、原画を見て「元気が出た!」とおっしゃっていました。心が温まり、体もほわっとほぐれたのでしょうか。私も何度となく原画を拝見しては、幸せな気持ちをいただきました。

西村さんはご夫婦で絵本を作られ、デビュー作で代表作でもある『バルバルさん』は、私がまだ図書館員だった時代に新刊として出会い、とても印象的な作品でした。おしゃれな画面とくすっと笑ってしまうような愉快なお話が魅力で、その後続編が2冊出ています。奥様の乾栄里子さんにも、今回の展示にたくさんのお力添えをいただきました。

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(『バルバルさん きょうはこどもデー』、「バルバルさんとおさるさん」こどものとも2021年4月号、いずれも福音館書店

「まちのはずれに あおい やねの ちいさな みせが あります」
導入だけでぐっと惹きつけられてしまうバルバルさんのお話には、人間だけでなく色々なお客さんがやってきます。

この春月刊誌「こどものとも」にて出たばかり、まだ単行本になっていない「バルバルさんとおさるさん」は、息子2と笑いこけながら読みました。床屋見習いのおさるさんがバルバルさんのカットをした場面では、どうなるのかな?とドキドキしながらページをめくり…絵本の楽しみを存分に味わいました。

ほのぼのとしたバルバルさんや町の様子はもちろんのこと、窓ガラスや鏡に映ったものの描き方が秀逸で、いつかぜひ、バルバルさんの原画展もお願いしたい!と思っています。

面識のない私を信頼し、快く原画をお預け下さった西村敏雄さんと奥様の乾栄里子さんに心から感謝いたします。おかげさまで沢山の方が店内で幸せな気持ちになりました。

西村さんの原画展の様子も見られるBS日テレの「北海道すたいる」は明日10日9:00より再放送があります。こちらもどうぞご覧ください。