大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

春へのグラデーション


冬ほとんど風のない大沼に、大風が吹くといよいよ本格的な春が来るなぁと思う。その後はもやがかかる。きーんと冷えた空の色が緩み、雲が柔らかく薄く広がる。


ここへ来た当初は、雪=冬と思っていたけれど、この空を見ると、あぁ春だなぁと思うようになった。冬から春へのグラデーションがすごい。そして行ったり来たりしている。

上の写真だけだといかにも寒そうだけど、ちょっと日が差すとさーっと雪は融け、町の方へ向かうと道にも雪がないので、1日の中で色々な世界を渡り歩いている感覚は魔法のよう。


この半野生動物もまた、私の「季節感」をクエスチョンマークで埋め尽くす。

「なんと括っていいか、まだ分からない」
先日配信で見た武道館ライブ「FROLIC A HOLIC」のタイトルと、ジャズバンドに合わせたRさんのスキャットが頭に鳴り響く。

ほんとに、そう。なんと括っていいか、わからないことだらけだ。
だけどそれって、幸せなことなんじゃないかな。
46歳にもなって、まだそう思えるって、けっこういいかも。

そんな風に思えるようになった、幸せなライブだった。