大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

海の命



鮭の季節です。
休日の朝、夫が宣言通り鮭を釣ってきました。
2匹の顔つきが違うので、もしや一匹は雌?!とドキドキ。
お腹を開くとイクラがこぼれるように出てきました。

というわけで、私は初めてイクラの醤油漬けを作ってみました。
塩入のお湯で3回、塩入の水で3回洗って、酒・みりん・醤油に漬けるだけなのですが、
小さなつぶつぶ命たちをつぶれないように扱うのはけっこうドキドキする作業でした。

6時間ほど漬けたイクラたちは、ピンっと皮が張ってすばらしい食感でした。
ついき農園さんの新米にイクラのせ。
もうここから離れられないかも、と思った瞬間。

1匹の鮭はとても大きくて、素人には捌くのも半日がかり。
身は塩漬けにして干したり、サケトバにしたりと夫ががんばりました。
カムイチェプ、厳しい冬が来る前の大切な食べ物。
アイヌモシリに和人が入り鮭漁を禁じたとき、アイヌの人々はどんな気持ちだったでしょうか。

自然の宝物を分けていただく、という感覚がごく自然にわき、
敬意を持たずにはいられない美しさの、鮭とイクラでした。