大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

冬の楽しみ

各地で大荒れの天気。大沼も暴風雪ですが、土日は穏やかな晴れでした。

庭のかまくらが完成してお茶会。長い冬休みを満喫中の息子。

お休み最後はみんなでワカサギ釣りに。
「大沼」は、主に大沼・小沼・じゅんさい沼の3つで構成されています。
大沼側が開けたのは後になってからのことで、明治のころは主要道路があった
じゅんさい沼側が栄えていたようです。
夏は蚊が多くて近寄れない自然度の高いじゅんさい沼ですが、結氷したので
どこまでも散歩できます。

まずドリルで穴を開けて…ファインダーを覗きながら、「穴に落ちないように気を付けてね」と
息子1に言った次の瞬間、息子2がずぼっと足を突っ込みました。
穴があるとまず入れてみたくなるのね(笑)。
息子2と母退場。入口の管理棟(ビニールハウス)のストーブでぬくぬく。

私は景色目当てでついてきただけなので、向う側に見える駒ヶ岳を楽しんで満足。
氷点下の気温では、3歳児には無理かなと最初から釣りをするつもりもあまり
なかったのだけど、けっこう小さい子連れのお客さんが多くてびっくりしました。
転がったり、トラックなどのおもちゃを氷の上でがしがしやっているだけで
楽しいみたい。大人も、散歩目的で来ても楽しめそうです。

ねこひ日記でも何度かご紹介しているイザベラ・バードの『日本奥地紀行』は、
明治時代に日本を旅したイギリス人女性の紀行ですが、大沼も登場しており、
看板が立っていました。じゅんさい沼で宮崎旅館さんに泊まったそうです。

今、じゅんさい沼のほとりに宮崎さんが営む「御前水」という蕎麦と甘味のお店があり、
その中でかつての宮崎旅館さんの写真も見ることができました。

一見難しそうだけど、明治の裏日本を素朴な視点で見た実直な書きっぷりは笑いを誘うところも
多く、私と夫はゲラゲラ笑いながら読み合っていました。この時代の北海道を記述したものは
学術書が多いので、普通の人から見た北海道の様子を知る資料として貴重です。
本書の1/3くらいが北海道の旅で、函館から入り、噴火湾沿いをぐるっと回ってアイヌの村へ入っていきます。
国の妹さんへの手紙をまとめたものなので、気負わずに好きなところを読んでもよいでしょう。

「そういえば、釣りしたっけ?」家に着き、車から降りる頃に息子2がぽそり。
良く気づいたね。釣りはしていません(笑)。でも、なんだか充実した休日でした。
明日からようやく小学校がはじまります。母は一息。